2018/09/13

交流分析「TAの哲学」が教える。カウンセラーのあり方。

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心理カウンセラー 今泉智樹 ヒプノセラピー(催眠療法)を専門に対面セッションだけでなく、スカイプ・携帯電話を使ったセッションで全世界にクライアントを持つ。著書「カウンセリングの技術」はカウンセラー以外の人にも心の本として大人気。潜在意識の声を引き出すカウンセリングはクライアントの悩みを解消してくれます。
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カウンセラーあり方

●交流分析「TAの哲学」が教える。カウンセラーのあり方。

心理カウンセラーの今泉智樹です。

僕はこれまで何度も心理カウンセラー養成講座を開催してきました。

やはりプロのカウンセラーとして活躍してもらうためには、

カウンセリング技術を習得してもらうことが重要になってきます。

 

だから、多くのカウンセラーを目指そうとする人たちが、

どうやったらカウンセリングがうまくいくのか?
その答えを探しているんです。

 

でも、僕はここまで十数年間カウンセリングをやってきてやっとわかったのですが、

プロカウンセラーとして活躍するために必要なこと、

それは、みんながもとめている「やり方」ではありません。

 

プロカウンセラーとして活躍するために必要なこと。

それは、カウンセラーとしての「あり方」なのです。

 

心理カウンセラーの「あり方」とは?

 

プロのカウンセラーとして活躍するために必要なこと。

それは、カウンセリングのやり方ではなく、カウンセラーとしての「あり方」である。

そう書くと、なんだか難しそうな気がするかもしれませんが、そんなに難しい話ではありません。

 

では、そもそも「あり方」とはどういう意味なのでしょうか?

「あり方」と検索すると

ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。コトバンク

と書かれています。

プロのカウンセラーの当然そうでなければならない状態とはいったいどんな状態なんだろう?

 

きっと、いろんな意見はあると思いますが、

僕はやはりプロである限りしっかりとした自信を持つ必要があると思います。

お金をもらってカウンセリングをするのに、

そのカウンセラーがなんだか自信がなさそう。

「うまくいかなかったらごめんなさいね。。」そんなカウンセラーにはやっぱり相談したくないはずです。

だから、プロカウンセラーとしての自信をしっかりと持つ必要がある。

プロのカウンセラーとしての自信を持つために必要なこととは?

 

プロのカウンセラーとして活動していくためには、自信を持たなければならない。。

そう言われて、あなたはどう思いますか?

ひょっとすると、そんな自信なんて持てません…

そう思うかもしれません。

でも、ちょっと考えてみて下さい。

もし、あなたがクライアントとして悩みを相談しようとした時、

そこに、自分のカウンセリングにしっかりと自信を持ったカウンセラーと
私は自信がありません。。という二人のカウンセラーがいたとします。
あなたなら、どちらに相談したいと思いますか?

当然、自信を持ったカウンセラーを選ぶと思います。

ということは、やはり自信のないカウンセラーではプロとして活躍することはできないのです。

 

では、どうしたらカウンセラーとして自信を持つことができるのか?

 

それを考える前に、逆になぜ自信を持てないのか?

そこを考えてみたいと思います。

人はどんな時に、自信を持てなくなるのか?

 

自信が持てない時って、必ずそこには「迷い」があると思います。

「本当にこれで良いのだろうか?」
「私なんかで大丈夫なの?」
「うまくいかなかったらどうしよう?」

 

100人いたら100通りあるクライアントの悩み。

その悩みに対応していくわけですから、もちろん迷うこともあると思います。

では、そんな時どうすればいいのか?

 

僕は、プロのカウンセラーとして、

どんな悩みを持ったクライアントとも自信を持って接していくためには、

やはり何か頼るものも必要だと思います。

僕は、それを見つけた時、本当に自分のカウンセリングに自信を持つことができるようになった。

 

僕が頼っているもの。何だと思いますか。。

それは、ある考え方です。

その考え方に、共感し、それを僕の土台に置いた時、カウンセリングをすることが楽しくなった。

今では、カウンセラー今泉智樹にとっての憲法のようなものとなっている。

 

カウンセラーとして、どんなクライアントが来たとしても、

僕は、その考え方をもとにクライアントの話を聞いていきます。

土台に一つの揺るがない考え方を置くことで、

クライアントの悩みはみんな違っても、一つも迷うことはないのです。。

 

僕の土台となっている考え方、それは「TAの哲学」と言われています。

 

カウンセラーの土台となる「TAの哲学」とは?

 

1957年に精神科医エリックバーンさんがはじめた交流分析(TA)という心理学理論の中に出てくる「TAの哲学」

これは、カウンセラーとしてだけではなく、

普段生きていくうえで、自分の行動の原点となるものだと僕は思います。

自分の憲法として、迷った時の道しるべとして、

何かあったら、ここに戻って、自分をしっかりと見つめてみる。

それができるようになると、自分自身に自信を持てるようになるのです。

 

ということで、ぜひ、あなたもTAの哲学を習得ていただきたいのですが、

このTAの哲学 実は3つの考え方から構成されています。

 

●TAの哲学

1.人は誰でもOKである

 

ここでいうOKは、「間違っていない」とか、「正しい」ということとは関係がありません。

人間本来の価値に関するものです。

 

「<私がかけがえのない貴重な存在である>ということは、
私が存在するという、ただそれだけの理由によるもので、
人種、信条、経済的地位、外観、知性、その他の属性によるものではない」

 

すなわち「人間は全て生まれながらに備わった価値と尊厳を持った存在であり、

ひとりひとりがOKであり、尊厳に値する」という考え方です。

 

◎多くの人が、正しさや効率などを基準に人生を送っています。

そうすると、間違えないように、、

無駄なことをしないように、、、

そんな生き方になってしまう。

 

そして、間違えたら、、、要領が悪くモタモタしていたら、、、、

ダメな人間であるかのようにとらえてしまう。

 

でも、それは違います。人間は誰だって価値ある存在です。
誰だって、そのままでOKなのです。

 

一人ひとりの本質的価値をしっかりと認め、

生きることができるようになれば、

自分自身の価値にも気づけるようになると思います。

 

人間の価値(本質的価値と評価価値)についてはこちらに詳しく書いています。

自分の存在価値が見つからない。。。

ぜひ読んでみて下さい。

 

●2.誰もが考える能力を持つ

 

全ての人は皆、特別な事情(事故、病気、脳の重症な障害)がない限り、

生まれつき誰もが考える能力を持っているのです。

 

「私は考える力がない」と思っている人は、実はそう思い込んでいるだけなのです。

人というものはとても複雑な、そして繊細な生き物です。

その潜在能力には、計り知れないものがある。

 

◎悩んでいる人を見た時、ついつい助けてやりたくなることがあります。

これは、カウンセラーとしてだけではなく、例えば、親として、先輩として、兄弟として…

いろんな場面で、「こうすればいい」と言いたくなる。

 

例えば、自分の子供を見ていて、

「そんなことしたら失敗してしまう…」と思った時、ついつい手助けしたくなることがあると思います。

でも、それは、別の方向から見ると、子供の能力を信じていない。ということになります。

そして、成長の機会を奪うことにも。。

 

人は誰でも、自分で考える力を持っています。

だから、その人の力を信じることが必要です。

 

あなたには絶対にできる。常にそう信じていてください。
「親」という字は、木の上に立って見る。と書きます。

木の上からそっと見守る。その子の力を信じて…

これができるのが本物のカウンセラーだと、僕は思います。

 

●3.人は自分の運命を決め、そしてその決定は変えることができる

 

人は誰でもOKなのですが、時々間違った行動をとります。

その時、私たちは幼い子供のころにした決断にしたがって行動することが多々あります。

 

幼児期の決断はその時その時には非常に理にかなっていたのですが
成長するにしたがって理にかなわないものや悪になるものさえ出てきてしまいます。

それに従うのか、反発するのか、無視するのかを決断するのは私たち自身なのです。

自分の思考感情行動に責任があるのです。

 

そして自分で決めた決断ですから、決断した本人が変えたいと望むのであれば

適切な決断に変えることができるのです。

 

この積み重ねで人生、運命をも変えることができるのです。

それができるのは自分だけなのです。

 

交流分析「TAの哲学」が教える。カウンセラーのあり方。まとめ

 

TAの哲学、いかがでしょうか?

僕は、この考え方を学んだ時、本当に衝撃を受けました。

僕は、それまで、何かすることに価値がある。そう思って生きてきたのです。

でも、本当は、そうではなく、ただ、そこにいるだけで価値がある。

 

正直、最初は、ただそこにいるだけで価値があるなんて、そんな馬鹿なことがあるのだろうか?

そう思っていました。

だからTAの哲学も受け入れることができなかった。

 

そして、そんな思いを持っている僕は、常に、何かをしないと自分に価値を感じることできませんでした。

必死にがんばって、がんばって、、、

そして、何かを成し遂げたとしても、また、自分の中のできていない部分に目が行き

また、何かをしなければならなかった。

つまり、いつまでたっても自分に価値を感じることができなかったのです。

 

そんな僕がカウンセラーとして、悩んでいるクライアントを目の前にした時、

こうすれば良いのに。。

ああすればいいのに…

と、クライアントのダメな部分にすぐ目がいきました。

そして、そんなスタンスで、クライアントの話を聞いていくと、

だんだん、クライアントが離れていくのがわかります。

 

なぜ、そんなことが起こるのか?

答えは簡単です。

こうすれば良い。という思いは、裏側に今のままではダメだよ。
というメッセージが隠れているんです。

それが、すべてクライアントに伝わっていき、信頼してもらえなくなる。。。

 

カウンセリングを受けに来られるクライアントさんは、みなさん、解決したい悩みを持たれています。

カウンセラーとして、その悩みを解決することはものすごく大切なのですが、

でも、本当は、それよりも先にやらないといけないことがあるんです。

それは、クライアントを認めることです。

 

あなたは、あなたのままでOKですよ。

そう、心の底から認めることができた時、

クライアントは、すぐに認められていることに気が付きます。

そして、そのカウンセラーを信じ、全てを打ち明けてくれるようになるのです。

そして、全てを打ち明けることができたクライアントの悩みは、自然と消えていってしまいます。

 

ハッキリ言います。
カウンセラーが人を変えることなんてできません。

僕らにできることは、目の前のクライアントの存在価値を認めてやること。

ただ、それだけです。

でも、それが、できた時、クライアントは、自分の中にある本来の力を発揮して悩みを解決していくのです。

 

いかがでしょうか?

ずいぶん長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいたということは、

きっと、あなたもカウンセラーとして頑張っていきたい。

そう思っておられるのだと思います。

であれば、これから将来、あなたを待っている人が山ほどいる…

ぜひ、いろいろ勉強をして、たくさんの人を救えるカウンセラーになってください。

僕も、全力で応援していきますので(^^)/

 

それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日も素敵な一日にしてください。

 

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心理カウンセラー 今泉智樹 ヒプノセラピー(催眠療法)を専門に対面セッションだけでなく、スカイプ・携帯電話を使ったセッションで全世界にクライアントを持つ。著書「カウンセリングの技術」はカウンセラー以外の人にも心の本として大人気。潜在意識の声を引き出すカウンセリングはクライアントの悩みを解消してくれます。
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