ヒプノセラピー(自分はダメだ。生きている価値がないと思ってしまう)

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心理カウンセラー 今泉智樹 ヒプノセラピー(催眠療法)を専門に対面セッションだけでなく、スカイプ・携帯電話を使ったセッションで全世界にクライアントを持つ。著書「カウンセリングの技術」はカウンセラー以外の人にも心の本として大人気。潜在意識の声を引き出すカウンセリングはクライアントの悩みを解消してくれます。
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●ヒプノセラピー(自分はダメだ。生きている価値がないと思ってしまう)

おはようございます。
心理カウンセラーの今泉智樹です。

先日のヒプノセラピーは「自分に対して否定的(自分はダメだ。生きている価値がないと思ってしまう)」
ということをテーマに行いました。

まずは、その状況をもう少し詳しく聞くために、事前カウンセリングを行います。

すると、そのクライアント(以下Aさん)の口から、
「幸せはずっとは続かないと思ってしまう。」
「どれだけやっても自信がない。」などなど

次から次に自分を否定するような言葉が出てきます。

こんな時必要なのは、きちんと現場検証をすることです。
簡単に言うと、それを感じた瞬間を再現していくんです。

そうすることで、そこにある自分の本当の思いを見つけることができる。

※カウンセリングの現場検証についてこちらに詳しく書いています。
ぜひ、よんでみて下さい。
↓↓↓

心理カウンセリングとは カウンセリングにはコツがある。

 

Aさんの自分はダメだと最近感じた場面を思い出してもらいました。

 

昨日資料を作って、メールしなきゃいけなかったんです。

Aさんは今、ある資格に挑戦していて、その勉強をしています。
その中で、宿題が出て、それをメールしなければならなかった。

でも、パソコンには、まだそれを書く枠しかできていない。。

その瞬間、彼女には、
「動いてないじゃん…」
「やっぱりできない」

そんな思いが浮かんでくる。

こうして、いろんなことをやろうと思っても、すぐに手が止まってしまう。

やっぱり私はダメだ…

 

ここまで状況を把握したところで、ヒプノセラピーのスタートです。

 

ヒプノセラピーでは、まず最初にいろんなイメージをしながら、リラックスしてもらうのですが、

今回は、自分の大好きな場所をイメージしてもらいました。

すると、彼女は、家から10分ほどの場所にある河原をイメージしてくれました。

まわりは田んぼ。ここにいると、ほっとする。落ち着くんです。
Aさんはそう言ってくれました。
そこから、リラックスとともに催眠状態へと導いていきます。

そして、時間を戻し、もう一度、事前カウンセリングでヒヤリングした
あの宿題をしている場面へと戻ってもらいました。

パソコンの前で画面を見ている。

10分か15分、このままの状態。

今、何を感じている?そう聞くと、

「どうしたら良いのかわからない。」

そんな答えが返ってきました。

そして、

「何を求められているのか、何をさせたいのかわからないし!」
ちょっと、怒りの感情が見えてきました。

ちゃんと、どうすればいいのか説明もされていない。
何も教えてもらっていないのに…
何もなくてやれって言われても…
そんな思いが浮かんできます。

「どうすればいいのか、聞かなかったの?」と僕が質問してみると、、
「聞くのが怖かった」彼女はそう答えました。

彼女が勉強している資格は、彼女の本業ともつながっている。
だから、質問したら「そんなこともわからないの」と言われそうで怖い。

 

ヒプノセラピーでは、自由に時間を行き来できるんです。

 

「そんなこともわからないの?」
彼女はこの言葉に恐怖を感じている。
だから、ちょっと場面を飛ばしてみました。

同じように「そんなこともわからないの?」と言われた別の瞬間に移動します。

すると、彼女は、この資格以外にも勉強していることがあって、
その講座を受けている時が浮かんできました。

講座の中で、先生から、何の説明もなく「わかるよね」そう言われた。

あるマンションの一室
受講生は、自分も含め5名

「わかるよね?」の先生の声に、周りを見回すと
「私たちはわかっているし!」という顔で笑っている別の受講生たち。

ここでも、Aさんは、自分がわからないことを気づかれたくない。
そんな思いが湧きあがってきました。

ちゃんと説明もしないで、わかるわけないじゃん。

だって、他の受講生は、再受講で、もう何度も聞いていること。。
私ははじめてなのに、わかるはずがない。
私には、わからない。。くやしい…

でも、ただ黙って我慢するAさん

 

色んな場面が浮かぶのは、潜在意識からのメッセージ

 

そして、また別の出来事が、Aさんに浮かんできました。

催眠状態になっていると、ふとあるシーンが思い浮かぶことが良くあります。
これは、潜在意識からのメッセージ。
これをつなげていくと、ちゃんと答えが見つかるんです。

だから、ヒプノセラピーでは、別のシーンが浮かんだ場合、その場面を確認していくんです。

そこで何が起こっているの?

すると、仕事で上司に書類を提出する時、
ちゃんと期日に間に合っているのに、
突然、「なんでこの書類ができていないんだ!」と上司に怒鳴られている。

なぜ、私が怒鳴られなきゃいけないの?
そう思いながらも「すいません」と謝る自分。

なんでわかってもらえないんだろう?
みんなの前で突然怒鳴られてショックを受けているAさん
怒鳴られる理由がない。

理不尽さに腹が立つ、でも、強く言われると固まってしまい、何も言い返せない自分。

 

ヒプノセラピーでセラピストが迷う時の対処法

 

その後も、また、同じような場面を思い出します。

でも、やっていて、僕の中に「あれ?」という思いが湧いてきました。
だって、彼女の今日のテーマは、自分はダメだ。と思ってしまう。。
そんな自分を変えるためのセッションです。

でも、さっきから出てくる場面すべて、
彼女の中では、自分は悪くない。そう思っている場面ばかり。。
一つも、自分がダメだと思っていないんです。

これは、どういうことだろう?

ヒプノセラピーのセッションをしていると、
「どういうことだろう?」とセラピストである僕が迷う瞬間がたびたびあります。

こんな時、どうすればいいのか?

答えは簡単です。

クライアントの潜在意識に聞けばいい。

わからなくなった時は、「それってどういうことですか?」
そう潜在意識に聞けばちゃんと答えを出してくれるんです。

だから、今回もクライアント潜在意識に聞いてみました。

「これってどういうことですか?」

 

すると…また違う場面が浮かび上がってきました。

 

今度はもっと幼い自分。

ご飯の時、御飯茶碗にご飯を入れて、コロコロ、トントン
ご飯を転がしながら、おにぎりみたいにご飯を丸めている自分。

次の瞬間、ご飯がお茶碗から飛び出し、床に落ちてしまいます。

楽しくやっていたのに…

ご飯を拾い上げ、それをゴミ箱に入れる自分。

ご飯がもったいない、、、
私のせいで食べられない、、、
そんな思いが浮かんできました。

ご飯を拾ってゴミ箱に捨てる自分。その時の感情をじっと感じてもらいます。
すると、「超みじめ…」彼女はそう言いました。
一生懸命やってもやっぱり失敗する。。。

 

今度は、この「超みじめ」その感情をはじめて感じた時に戻ってもらいます。

 

初めて感じた時、といわれても、普段の僕らであれば、えっそんなのわからない。。
そうなりそうですよね。

でも、催眠状態になり、「そこに行くよ。」と言われると、
ちゃんと潜在意識が今見るべき過去の記憶を出してくれるんです。

「今、どこにいますか?」という僕の質問に彼女は、
「昔住んでいた団地です。」そう答えてくれました。

そこで何をしているの?

団地の前にお菓子がいっぱい落ちていて、そのお菓子を見つけて、食べられるかな?そう思っている。
そして、次の瞬間、お母さんがやってきます。
そして一言「何やってるの!汚いでしょう」

けげんそうな顔で「食べようとしてるでしょう」
このお菓子がどれだけ汚いのかわからないでしょう。
すごく汚いのよ!拾ったらだめ。

そう怒られる幼いAさん

彼女は、まだ3歳です。

でも、彼女の中には、落ちていたから見ていただけなんだけど…
そんな思いがありました。

 

感情が問題解決の糸口を教えてくれる

 

そこで、幼いAさんに自分の感情を感じてもらいます。

僕ら人間には、4つの感情があります。
「怒り」「悲しみ」「不安」「喜び」これが本物の感情と呼ばれる4つです。

※4つの感情についての詳細は、こちらのページに書いています。
 ↓↓↓

人間の感情には4つの種類がある!

ということで、自分が今、その4つのどの感情を感じているのか?それを感じてもらいます。

「私は腹が立つ」と言ってみて。。。

『私は腹が立つ』

その感覚を感じてみて下さい。

そして、次は、「私は悲しい」

そして、「私は怖い」

この3つの言葉を口に出していってもらい、
都度、そう言った時の感情をしっかりと味わってもらうんです。
(もう一つの喜びの感情は、修正する必要がないのでヒプノセラピーではあまり扱いません)

どの言葉が今の自分に一番しっくりきますか?
そう尋ねると、「私は怖いかな…」と答えが返ってきました。

 

私は怖い。Aさんはお母さんに怒られて、「怖い」という感情を感じていたのです。

 

「今度はなんで怒られるのかなっていつも怖い」
3歳の彼女はそう思っていたんです。

次の瞬間、また全然違う過去の記憶が浮かんできました。

中学2年生の彼女

大好きな理科の実験をしている時、薬品が目に入ってしまいました。
そして、先生に保健室に連れて行かれた時、彼女が発した言葉。

「お母さんに怒られる。。。」

目が痛いとか、そんなことよりもお母さんに怒られることを怖がるAさん

その後、お母さんが迎えに来てくれた時、
その言葉を聞いた先生は、お母さんに「どうか怒らないでやってください」そう言ってくれたそうです。

でも、そう言ったことが、逆にお母さんの感情に火をつけ、その後、余計に怒られたそうです。

その後、ヒプノセラピーで行う人格交代という技法を使って、
そうやって怒るお母さんの気持ち等いろいろ聞いていきました。

常にお母さんに怒られているAさん
でも、怒られないようにといつも必死で頑張ってきました。
そして、お母さんが喜んでくれることもたくさんしてきた。

 

二つの思いのはざまに立つ幼い子供。。

 

幼いAさんの中には、そうやって怒るお母さんへの恐怖心がありましたが、
同時に、常に、自分を見てくれる母親への感謝の気持ちもありました。

だから、お母さんを喜ばせたいと必死でがんばり結果も出してきた。

お母さんがサポートしてくれるから、私は結果を出せているんだ。

感謝と恐怖。
二つの思いを常に持っている彼女

今度は、そんな幼い自分を今の自分で見てもらいました。

幼い自分を見てどう思いますか?
そう聞いてみると、「まじめだなって思います。」そんな返事が返ってきました。

親の言うことをきかなきゃ
ちゃんとしなきゃ
道を外してはいけない。
コツコツ努力するんだ。
そうやって、まじめに頑張っている幼い自分。

 

もういいよ。自由にしていいよ。

 

でも、怖かったんだよね。いつ怒られるかわからないし…

今回のセッションは、自分はダメだといつも思ってしまう。
だから、それを止めるんだ。ということをテーマとしたセッションでした。

でも、最初に出てきたのは、自分は間違っていないのに責められる自分でした。
私は悪くないのに…そんな思いでいつも過ごしていた。
そして、今度は、お母さんにいつも怒られている自分。
常に、恐怖心を抱えて生きていました。

 

まとめ

 

繋げて考えてみると、彼女の中には、幼い頃、母親に怒られ続け
常に怖いという思いを持った幼い自分がいたのだと思います。

そして、大人になった今でも、その恐怖心を抱えた幼い自分が、
人に質問すること、人と深くかかわることを恐れていた。

ヒプノセラピーセッションの最後に、
最初に催眠状態に入る時にイメージしてもらった、
自分の大好きな場所、あの家の近所にある河原へと戻ってもらいました。

すると、彼女は、イメージで自分の足についていた足かせをその川へとドボンと投げ捨てたんです。

もう怖がる自分はいらない。。

もう大人になり自由にしていいのに、自由じゃないと思っていた自分。

彼女は、幼いころからずっと抱えていた怖いという思いを捨て去ることができたのです。
自分はダメだと思ってしまう。
そう思っていたけれど、本当は、自分はダメだなんて思っていなくて、
ただただ、恐怖心が自分をダメだと思わせていただけ。

ヒプノセラピーをやっていくと、こうして、本当の自分に気づくことできます。
本当の原因が見つかった時、初めて自分を自由にすることができるのです。

 

いかがでしょうか?

 

僕らの潜在意識は常に僕らを守ろうとしてくれています。
でも、それが、逆に今の自分の足かせとなっていることも…

そんな時、もう一度、幼い自分に戻り、自分の潜在意識を見つめ直してみるんです。
それができた時、本当の自分が顔を出してくれます。

もし、あなたの中に、思うようにいかない現実があるのであれば、
ひょっとするとそれはあなたの潜在意識が邪魔をしているのかもしれません。

そんな時は、ぜひ一度ヒプノセラピーにチャレンジしてみて下さい。

必ず何かが変わりますよ。。

それでは、今日も最後までありがとうございました。
笑顔いっぱいの一日になりますように。。。

今日も自分を喜ばそう(^^)/

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心理カウンセラー 今泉智樹 ヒプノセラピー(催眠療法)を専門に対面セッションだけでなく、スカイプ・携帯電話を使ったセッションで全世界にクライアントを持つ。著書「カウンセリングの技術」はカウンセラー以外の人にも心の本として大人気。潜在意識の声を引き出すカウンセリングはクライアントの悩みを解消してくれます。
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